当方現在ストックイラストを積極的に販売しておりますが、どーもストックについては(特に同業者から)否定的な意見もあるように散見します。ストックを「使い捨てイラスト」とおっしゃる方もいますね。
なるほどそういう見方もあるのかと。
個々人様々な意見があって当然ですが、ここでいつも私が悩むのは特に「商業イラスト」と「絵画」の線引きなのです。
「商材用の商品としての絵」と「それ単独で商品として成立した作品たる絵画」には自ずと違いが生じるものと思いますが、前者には紛らわしさや誤解を防ぐために競合他社には同様の作品を販売しないという縛りあるいは責任が生じることもあるかと思います。
となると通常その契約にはイラストに対して単独あるいは独占の使用権が当然に付帯するものと思いますが、これを売り手や買い手が著作権との兼ね合いの問題と混同することによって生じる混乱や誤解があるのかなとも。
使用権と著作権はその意義が微妙に違いますので、商材イラストを「自己の作品」として再利用あるいは再販売したいならば契約の際にそこを明確にさせる必要がありますが、再販売をする時などは1次購入者に対する責任が生ずることもあるでしょうから、2次以降の使用契約には厳格さと慎重さを求められるでしょう。
それでも事故を防げなかった際の責任はどうするのか、そこらへんを考えると商材イラストを自己の作品として扱うのはなかなかにハードルが高いなという印象です。
あくまでも個人的にですが、これでは負う責任と労力が利益を上回るな、という考えです。
その点ストックはその辺りの縛りが解放されていますので気楽であります。もちろんその分利益は薄いですが。
もちろん、法の知識があり労力をさける方なら再販売になんの問題もないと思いますので、それはそれでありだと思います^-^
posted by トミヤマジュンコ at 11:39|
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